セルフ写真館オーナーのオズです!
2021年に個人でセルフ写真館を開業してからなんと2年が経ちました。
もっともっと全国でセルフ写真館が増えて当たり前のサービスにしていく為に、またこれから個人で開業したい方に向けて開業方法についてガッツリまとめていこうと思います。
韓国で流行のセルフ写真館を僕もやってみたい!
けど何をどうすればいいのかわからなくて不安…
やっぱり色々な資格や知識が必要なんじゃない?
素人が店舗開業なんて無理っぽいわ…
初めてのことだと不安がいっぱいですよね。
私も最初は不安だらけでしたが、やってみると開業すること自体は簡単です。
2021年からセルフ写真館を運営してきた私がしっかり解説させていただきますね。
ちょっと長くなっちゃいますが、今回の記事を読んでもらえれば誰でもセルフ写真館の開業もgは簡単にできますよ!
セルフ写真館の開業に資格は必要?
まず、開業に関して特別な資格は一切必要ありません!個人で始める場合は開業届を出すだけで、写真館だから特別何かが必要ということはないんです。
初めてでも心配することなくセルフ写真館は開業することができます。
飲食店だと食品衛生管理者や防火管理者が必要だったり、今流行の民泊などだと住宅宿泊事業法の届出や旅館業法の許可が必要だったりと、様々な手続きや届けを出したりしないといけないのでちょっと大変ですよね。
開業資金ってどのくらいかかるの?
セルフ写真館に特別な資格は必要ないので簡単に開業できる!となったと思いますが次に気になるのは一体開業するのにいくらかかるのか?というところですよね。
ぶっちゃけるとこれはピンキリなのでなんとも言えないのですが、私の場合は約60万円くらいで開業できました。めちゃ安いですよねw
開業に関して最も費用のかかる部分としては物件&機材の費用が大半を占めると思います。
逆にこの2つが抑えられれば費用はそこまでかかりません。
ちなみに私の場合は物件にかかった費用として、家賃は20㎡で6万円+礼金6万+契約手数料6万で18万円。
(通常だと敷金・礼金・手数料で家賃の3~5倍はかかる場合が多いです)
機材に関しては、カメラやライト関係、背景布などでおよそ15万円ほどで揃いました。
あとは内装関係(壁紙張り替え)や撮影したデータを移行する為のパソコンだったり、お客様用のメイク台や細かい備品などで数十万くらいかかるかな?というところです。
これもどこまでやるかによって費用は増減します。
物件も広めで駅近となれば家賃で10万は余裕で超えるだろうし、機材も良い物を揃えようと思えば数十万円は超えてきます。内装もかけようと思えばいくらでもかけれますよね。
安く開業するなら100万円以下でもできる、高いと数百万円単位でかかるというイメージですね。
開業に必要なものについては以前の記事にも書いてありますのでよろしければご覧くださいませ。
物件の探し方はどうすればいい?
物件探しは主にアットホームを使って探しました。
SUUMOやなど他にも物件探しに使えるサイトはあるので、正直どのサイトを使っても問題ないですが私の場合はアットホームが見やすく探しやすかったので使っていました。
条件としては店舗・事務所で検索をしましょう。
住居用でも店舗可能物件はあったりしますがダメな場合が多いので普通に店舗・事務所で探した方が早いです。
事務所?と思われるかもしれませんが、セルフ写真館は20㎡程度の広さでも運営ができます。むしろもっと小さい物件で営業しているところもあります。
事務所用で募集している物件でもセルフ写真館として使える物件は多くありますよ。
店舗用でも事務所用でも、貸主に断られることは基本的にはないかと思います。
有人での運営、騒音などの心配もほぼないので物件探しとしての難易度はかなり低いです。
セルフ写真館は小さい物件でも開業可能!条件を絞りすぎると物件が見つかりづらくなるので最初は条件緩めで色々見てみましょう!
物件の選び方としては注意しておきたいことは…
- 室内の形が特殊(いびつ)でないか?
- メイク台や着替えるスペースは必要か?
- 天井高は低すぎないか?
- 最寄り駅から徒歩5分圏内か?
- 看板などの設置ができるのか?
ざっくりこれらは気にしておいた方がいいです!
1つずつ説明していきますね。
室内の形が特殊(いびつ)でないか?
まずは物件の形をチェックしてみましょう。
セルフ写真館として使い勝手が良い間取りは正方形や長方形の物件です。
背景になる部分が曲線だったり斜めになっていたりするとキレイな写真が撮りにくくなってしまいます。
また、小物を置く棚やメイク台など何を置くにもいびつな形だと無駄なスペースが出てしまったり、狭くなったりしてしまいます。
間取りはシンプルな正方形・長方形を選ぶのがベター!
(ベストではなくベター)
メイク台や着替えるスペースは必要か?
次にメイク台・着替えスペースの必要性についてです。
これはどんなお客様をターゲットにするか、どんなプランにするかによって変わってきます。
ただ、セルフ写真館の利用者はほとんどが女性です。男性もいますが大体はカップルでご利用なので、純粋に男性だけでの利用は割合としては5%もないくらいです。(私の店の場合)
基本的には女性が使いやすい店作りをイメージしていきましょう。
着替えスペースについても、撮影時に着替えるお客様はコスプレ利用だけではありません。
ペアルックでの撮影、マタニティやウエディングでの撮影、2着以上の撮影をしたい方など、様々なお客様がご利用します。
結論、メイク台も着替えスペースもないよりは間違いなくあった方がいい!
天井高は低すぎないか?
次に天井高について説明していきますね。
天井高とはそのままの意味で床から天井までの高さがどのくらいあるか?ということ。
一般的な住宅などは240㎝が平均ですが、物件によっては平均より低かったりもします。
撮影スタジオなどは280~320㎝くらいあるところが多いです。
セルフ写真館の場合は高い方がいいのか?低い方がいいのか?となるかと思いますが、天井高は低いよりは高い方が良いです。
理由としては、
- 天井が低いと引きで撮影した際に天井が映り込んでしまう
- 撮影人数が多いと引きで撮影しないと入りきらないので、幅だけでなく高さも必要
- ライティングの際には高さがあった方が良い(ライトは正面より斜め上から当てたい)
ちなみに私の店は天井高は約235㎝でちょっとだけ低めですw
上記の理由は私の店で起こった問題から導き出されました…
もちろん天井高が低い物件でも運営は可能です。
・カメラは完全固定で高さの調整やズームの調整もできないようにする
一般的なセルフ写真館はシャッターを切るだけでカメラの調整はできないようにしているので、天井高は必ずしも高い必要はないのでご安心を!
ただ天井高が極端に低すぎると撮れる写真が限られてしまう、ということですね。
最寄り駅から徒歩5分圏内か?
基本的には駅から近い方が良いです。当たり前ですがw
年々セルフ写真館の認知度は上がってきているけどまだまだ低い状況です。私の店に来てくれるお客様の半分以上は初めてセルフ写真館を利用するという方です。
認知度が高く、誰でも知っているような店やサービスであれば駅近でなくてもお客様は来るかもしれませんがセルフ写真館であればなるべく駅の近くの方が集客もしやすくなります。
看板などの設置ができるのか?
よく町中で見る店舗はほとんどが看板を設置してありますよね。
私の場合はマンションタイプの一室で開業したんですが、外に看板などが設置できないと後からわかりました…
現在も看板なしで運営しているので、私の店は外を歩いている人からは全く認知されない店なんです。
私の店を知っている人・利用する人にしか知られないということです。
逆に看板があれば、
・外を歩いている人の目に留まり、
・「セルフ写真館って何だろう?」と興味を持ち、
・店を検索して予約をしてくれる
という流れが起こる可能性があるんです。
あなたもこんな経験がありませんか?
町中で知らない店を見つけて「へ~、こんなところにこんな店あったんだー」「気になるから今度試しに行ってみよー」って思ったことが。
私はラーメンが大好きで駅周辺を歩いていると新しいラーメン店ができてたりするので、気になったら色んな店に食べに行っちゃいますw
そうなる為には、まず最初に人の目に留まる必要があるので看板は設置できるなら間違いなく設置した方が良いです!
路面店であればほぼ間違いなく設置できると思いますが、マンションやビルの一室、2階以上の物件の場合は看板など設置していいのかを不動産会社や物件のオーナーに先に確認をしておいた方が、私みたいに後悔することがないと思いますw
人の目に触れるだけで興味を持ってもらえたり、知ってもらえる!
可能であれば看板などは設置した方が良い!
立地の選び方は?
できれば乗降客数の多い駅の近くで開業した方が集客もしやすくなります。
そして可能であれば最寄り駅から徒歩5分以内が望ましいです。
もちろん徒歩10分がいけないという訳ではありませんが、駅から遠くなればなるほどお客様から選ばれにくくなってしまいます。
もちろん駅近でも駅遠でもそれぞれメリット・デメリットはあります。
駅近の最大のメリットはその地域の住人だけでなく様々な人が行き来するので、自分のお店が不特定多数の人の目に留まり、興味を持ってもらえる可能性があるということ。
デメリットとしては駅近の物件だと家賃が高かったり、狭くなったりしてしまうこと。
セルフ写真館の認知度は年々上がってはきていますがそれでもまだまだ行ったことがないというお客様がかなり多いです。
大都市や都心の方では店舗数もかなり増えていますが、地域によってはセルフ写真館が全然ないという場合もあります。
なので、現状ではなるべく駅近の物件で開業ができると集客がしやすく失敗しにくくなる、というところです。
「セルフ写真館 〇〇(地名、県名など)」で検索をしてみるとご自身の近隣にどのくらいの店舗があるのかすぐに調べることはできますので是非お試しください。
無人でも運営できる?
今あるセルフ写真館のほとんどは有人での運営です。(まれに無人で運営している店もありますが)
セルフ写真館の運営の仕方は「有人での運営」、「完全無人での運営」、「有人でも自分はほぼ稼働しない運営」に分けられます。
セルフ写真館1日の流れ
まずはセルフ写真館の運営方法がわからないと話が理解しにくいと思いますので、ざっくりと私の店での1日の流れをご説明していきますね。
- 店舗の鍵を開け入店
- 開店前の清掃
- お客様来店時にプランや機材の使い方のご説明
- 撮影中にトラブルがあった際の対応
- 撮影後の写真データをお客様のスマホへ移行
- 片付け・清掃・レジ締め
- 戸締まりをして退店
流れとしてはこんな感じです。特に難しいことはありませんよね。
ただ基本的には人が対応しないといけない部分がほとんどです。
無人で運営する為の方法
完全無人での運営をしたいと思っているのであれば、上記の点をどうしたら無人でできるのか?を考えていく必要があります。
①お客様が来店した際に鍵が開けられない
→スマートロックやキーボックスを使い、番号入力で開けれるようにすることで対応可能。
②お客様のご来店時の機材の使い方などの説明
→予約の段階などの案内メールなどに記載しておくor店舗内にご利用案内のPOPや資料を置いておく、HPなどに記載しておくことで対応可能。
③データ移行
→操作方法を予約時の案内メールやPOP、HPなどに記載しておくことで対応可能。
④会計をどうするか
→クレジットカード、各種Pay払いの事前決済のみにすることで対応可能。
以上4点は対応できそうですが、他にも懸念点がいくつかあります。
・清掃をどうするか
→お客様のセルフクリーニングのみでいけるのか?
・カメラや機材のトラブルに対応できるのか
→店舗内のPOPや資料などを作っておけばある程度のトラブルには対応できるが、起こり得る全てのトラブルを記載できるのか?イレギュラーな事が起こった際にどうするのか?
・カメラや機材などの破損・盗難リスク
→防犯カメラを設置することである程度は防げると思うが、完全にリスクがないとは言えない。
以上のことから、私は無人での運営はせずに現在でも有人での運営を続けています。
副業としてのセルフ写真館の運営方法
いきなり本業を辞めて個人で開業するのは難しい、完全無人運営も心配…できれば副業としてセルフ写真館をやってみたいという方も多いかと思います。
そんな方は「有人でも自分はほぼ稼働しない運営」をおすすめします。
これは人を雇うことで簡単に実現できますよね。
ただ人を雇もちろん人件費がかかって経費がかさんでしまうんじゃないか?利益が出ないんじゃないか?と思われた方。正解です。人件費は当然かかってきます。
例えば、営業時間8時間、時給1,000円でアルバイトを雇った場合…
日給8,000円×営業日数(30日)だとすると240,000円もの金額がかかってしまいます。
こんなに人件費がかかっていたら一体いくら売上があればいいのか?
プラン内容などにより変動するかと思いますが、一般的なセルフ写真館だと1組あたりの単価はおよそ3,000~4,000円。
もし240,000円を稼ぎたいとなったら、70件程度は必要になります。
しかも70件では人件費分にしかなりません。
店舗の家賃や光熱費、その他もろもろ経費がかかります。
正直、70組のお客様に来てもらうのはかなりハードルが高いと思います。
もちろん月間100組200組と来店のある店もあるかと思いますが、個人で始めた店舗で70組来てもらえるようになるにはかなりの努力が必要です。
そこで、解決策をお伝えします。
人件費を極力抑えながら副業としてセルフ写真館を運営する方法、それは…
予約の入っている時間だけ勤務してくれる人を雇う!
そんな都合の良い人がいるのかと言われてしまいそうですが、可能です。
主婦や主夫で空いた時間を有効活用したいと思ってる方、現在の仕事+αで少しでも稼ぎたい方、スポットで空いた時間だけ働きたい方、そんな方が現在は数多くいます。
私自身、知り合いのレンタルスペースの運営代行も現在おこなっていて、清掃スタッフさんの管理もしています。
30代~50代まで幅広く所属してもらっていて、スペースの予約が入った日に1回1,000~2,000円で清掃をお願いしています。
1人だけだと予定が合わなくて出勤できないなどの問題が出てきてしまうので出勤可能な時間、曜日がある程度ばらけるように複数人雇い、お願いをしている感じです。
セルフ写真館でも同じ事ができますよね。
お客様1組あたり30~60分、やってもらうことは機材の説明やデータの移行、お会計、清掃くらいで特別難しいことはありません。
マニュアルを作って教えてあげれば大体の人はできるはずです。(カメラ関係に全然詳しくなかった私でもできるくらいですからw)
どうやって探すのかというと、AirWORKやご近所ワーク、ジモティー、SNS、etc…
今は便利なサービスが数多くあるのでアルバイト募集や単発での依頼なども簡単にできます。
出勤日・出勤時間が異なる人を数人確保することができれば自分が稼働せずに副業としてもセルフ写真館を運営することは可能となります。
私自身、特に何も考えずに本業をスパッと辞めて個人でセルフ写真館を開業しましたが、ぶっちゃけると最初の1ヶ月は予約が3件で10,000円の売上にしかなりませんでした…。
店舗開業してもすぐに売上は上がらず、ポータルサイトへの掲載やチラシ配布、Google広告、SNSの更新などにより少しずつ認知度が上がっていきお客様が増えていきます。
逆に何もしないと売上は全く上がらないです。
「認知度」という点ではセルフ写真館はまだまだ低いので自分からアピールしていかないといけません。
始める前にはある程度売上が上がらなくてもすぐに撤退しなくても良いように資金を用意しておく。
本業を辞めずに運営ができるように上記を参考に副業としての運営も視野に入れてみる。
まとめ
長くなりましたが、今回はセルフ写真館を個人で開業する方法についてガッツリ書いていきました。
読んでもらえるとわかると思いますが、開業すること自体は非常に簡単そうでしたよね。
かかる費用もミニマムで始めれば100万円もかかりません。逆に費用をかけようと思えばいくらでもかけれてしまいますがw
次回は「運営方法」についての徹底解説記事を書いていこうと思いますのでよろしくお願いします!
現在、個人でセルフ写真館を開業したいという方へ向けた無料相談も受け付けていますのでご興味ありましたらお問い合わせフォームよりご連絡くださいませ!
(無料相談の期間は未定です)
コメント